オランダ坂
坂の町に育ったので、少々の坂の町には驚かない。港の見える高台に住んでいたので、小学校には下り10分、登り15分もかかった。
遠景ばかりを見て育った。

[グラバー園からの長崎の街]
それにしても、長崎の坂の町はすごい。
どうして、こうも坂に家をつくるのか。
山の上まで家がある。
宮川さんの解説によれば、海から見える斜面にいる人口は30万。
海を見ることで安らぎを得る市民性なのだろう。
弘前の住民が岩木山に安らぎを得ているように。

[坂の傾斜を写真で表現するのは難しい]

[小またでつま先で坂を下るのです。長崎では登る車のエンジンが違うという話を聞いたことがあります]
さだまさし原作の映画の「解夏(げげ)」を思い出した。
この映画での坂は、長崎を表現する道具だった。
お参りする墓も坂のそば。
お母さん役の富司純子が日傘をもって振り返るのも坂。
主役の大沢たかおの目がみえなくなるのも坂だった。
多くの歌謡曲に歌われているオランダ坂は固有名詞ではない。
長崎にとっての「オランダ」は外国人を指した。
長崎は坂の町だが、外国人が多く歩く坂をオランダ坂という。
これは宮川先生の談。

[教会、寺、神社が一緒の所にあるのも長崎らしいのです。狭いだけではなく、入り込んでくるいろいろなものを受け入れるということなのでしょう]
この坂は上りも下りも足には効く。
車社会になって、階段を取り払うようになって、
歩くのがつらくなった。
そこで、人口が平地に降りはじめているという。
長崎の北側の方に住宅が広がっているのもその一因。
駅前の中心地にマンションが売れるのもそれが理由。
坂の上の家を売って、都心マンションに住む高齢者が増えている。
そのために、街なかの密度が高くなった。
マンションの影は市長銃撃犯の発見を阻害したともいわれている。
昨日のブログにも書いたが、
この坂降りを止める道具が斜行エレベーター。
さらに公共エレベーターを乗り継ぐと、
そこからは長崎の町が見渡せる。
海も町も見え、しかも立ち止っているだけで、その場所に行ける。
だから、その地域の住宅が再生している。
住宅の改造、垣根がきれい等がそれを表現している。

[よく見えませんが斜行エレベーターです。ぜひ、大きくして見てください]
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2008/01/21 21:46| | [Edit]

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