長谷川兼巳さんさようなら
会場は人と車がごったがえしていた。開始30分前に着いたのに、すでに帰る弔問客が多い。
会場の駐車場に入る車をたくさんの人が誘導している。
大声をかけ合って、スムーズに進めようという気合を感じる。
車を降りると、縦横無尽に人が歩く。
会場の入口に、下向きかげんにたくさんの人が急ぎ足で進む。
すでに夜のとばりがきている。
11月24日(火)17時30分、鰺ヶ沢町スポーツセンターである。
弘前から西へ40キロほどの場所。
11月19日に長谷川兼巳さん急死の報が入った。
連休が明けて、この日が通夜である。
スポーツセンターの多目的体育施設の一辺全体を使って大きな祭壇。
朗らかに豪快に笑う長谷川兼巳さんの大きな遺影。
まわりの壁はすべて花、花、花。
弔意を示す名前も多い。
すでにたくさんの弔問客がお焼香。
会場に入りきれない人たちが自宅に帰る。
駐車場で見た帰りの姿はそんな人たちなのだ。
すでに天井の高い体育施設の会場は焼香の煙でいっぱいである。
私も促されてお焼香。
お礼の言葉をつぶやきながら手を合わせた。
仏式の葬儀。
知事、衆議院議員、県町村会長、西北町村会長・・・。
弔辞が続く。
長谷川兼巳さんの政治家としての一端を教える。
町のトップの逝去。
町全体が悲しみにくれている。
町が小さい分だけ、その悲しみは大きく深い
地域を支え、町民を守る。
そのために働く人たちのトップ。
その死。
悲しみだけではなく、ぽっかりとあく大きな気持の穴。
不安をものともせず、問題に立ち向かった。
その人がいなくなった。
青森県の西海の地。
世界遺産の白神山地と日本海に開く港町。
これからの未来にたくさんの課題。
行政と町民が一緒に対峙することが多い。
そのトップリーダーの激務。
想像を絶するものだ。
その先頭に立った長谷川兼巳さん。
お疲れさまでした。
ありがとうございました。
1時間余の式を終えて、帰るみち。
弘前への道をヘッドライトが照らす。
鰺ヶ沢町民と遺族に幸せあれ。

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